国土交通省ほか自動車関係団体で構成される「大型車の車輪脱輪事故防止に係る連絡会」における車輪脱落事故防止対策として、大型車の車輪脱落防止「令和3年度緊急対策」が取りまとめられました。
この緊急対策の確実な実施を図るため、令和3年10月1日 ~ 令和4年2月28日の期間、「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」が行われますので、各事業所において緊急対策実施事項の確実な実施をお願いいたします。
<主な実施項目>
■各地方運輸局が行う街頭検査における、大型車のホイール・ナットの緩みの確認
■運送事業者、タイヤ販売業者、自動車整備事業者等の関係者に向けて、啓発チラシを活用し確実な作業実施を依頼
■自動車運送事業者による「大型車のホイール・ナットの緩みの総点検」を実施
■ホイール・ナットへのマーキング等の活用を推進し、日常点検において、ホイール・ナットの緩みの点検を重点的に実施するよう啓発
<全国タイヤ商工協同組合連合会所属組合員(タイヤ専業店)の緊急対策実施事項>
- インパクトレンチを用いてホイール・ナットを締め付ける際は、締め過ぎに注意し、最後にトルクレンチを使用して必ず規定トルクで締め付けること。
- ホイール・ナットの規定トルクでの締め付け及びホイールに適合したボルト、ナットを使用すること。特に、脱落の多い左後輪や、積雪地域や舗装されていない道路を走行する車両について、重点的に確認すること。
- 入庫する大型車の使用者に対して、車輪脱落事故防止のための4つのポイント(※1)について周知すること。特に、脱落の多い左後輪や、積雪地域や舗装されていない道路を走行する車両について、重点的な点検を実施するよう啓発すること。
- 著しく錆びたホイール・ボルト、ナット、ディスク・ホイールでは、適正な締付力が得られないため、タイヤ交換作業の際、点検・清掃を行っても、錆が著しいディスク・ホイール、スムーズに回らないボルト、ナットは使用せず、交換が必要であることを使用者に理解してもらうよう努めること。
- 入庫する大型車の使用者から、ホイール・ナットへのマーキングや、ホイール・ナットマーカー(ホイール・ナット回転指示インジケーター)の施工依頼があった場合には、これに応じ適切に対応すること。
- タイヤ交換事業者においても、大型車のタイヤ交換作業の際は、タイヤ交換作業管理表(※2)に沿った作業を行い、依頼者へ作業完了報告するよう努めること。また、増し締めの必要性を啓発し、確実な増し締めの実施を促すこと。
※1「4つのポイント」
① ホイール・ボルト及びホイール・ナットの錆や汚れの清掃、並びにエンジンオイル等の給脂
② ホイール・ナットの規定トルクでの確実な締め付け
③ タイヤ交換後、50~100km走行後の増し締めの実施
④ 日常(運行前)点検における、ホイール・ボルト及びホイール・ナットの緩みの確認
<参考>
<詳しくはこちら>
<増し締め実施のお願いチラシ>
大型車ユーザーにタイヤ交換後の増し締めの実施を啓発するチラシです。
タイヤ交換後のユーザーへの手渡し、店舗内での掲示等にご活用ください。