大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故が増加していることを受け、国土交通省から本会に対し事故防止についての通達が発せられましたのでお知らせいたしますとともに、規定トルクでの確実な締め付けやホイールに適合したボルト及びナットの使用等、適正・確実な車輪脱着作業の実施、ならびに大型車ユーザーへ一定走行後の増し締め及び日常(運行前)点検での確認を実施することを促すようお願いいたします。
<通達の概要>
【背景】
大型車の車輪脱落事故防止については、機会を捉えて適切な車輪脱着作業と保守管理の徹底を要請してきたところですが、平成28年度には大型自動車(車両総重量8トン以上のトラック及び乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損等による車輪脱落事故は56件(うち人身事故は3件)発生し、前年度と比較して15件増加(36.6%増加)しています。
【国交省から本会への依頼事項】
下記事項に留意の上、確実に車輪脱着作業を実施するとともに、大型自動車の使用者等へ一定走行後の増し締め及び日常(運行前)点検での確認を実施することを促すよう傘下会員への周知・徹底をお願いいたします。
1.規定トルクでの確実な締め付け
2.ホイールに適合したボルト及びナットの使用
また、中型トラックについても、昨年9月に中央自動車道において車輪脱落に伴う人身事故が発生していることから、中型車についても大型車と同様の事項に留意し、確実な車輪脱着作業を実施いただきますようお願いいたします。
さらに、本年10月18日、岡山県内の中国自動車道において大型トラックのスペアタイヤ脱落による事故が発生したことを踏まえ、車輪脱着作業の機会等も捉えて、スペアタイヤを車両へ固定する構造・装置について腐食等による損傷や緩みがないかの点検を実施することを大型自動車の使用者等へ促すよう周知・徹底をお願いします。
国土交通省から全タ協連への通達